男女で食事に行ったときのお会計が、男性の奢りかもしくは割り勘かで話題になることが多いです。
しかしお会計より前の段階で、すでに女性にがっかりされているかもしれません。
デートで飲食店に訪れたときに、どちらがソファ席に座るかも相手の価値観を知るポイントになります。
女性がソファ席、もしくは奥の席に座るべきだと思う理由を紹介していきます。
また、上司と部下の場合や女性同士の場合も紹介しますので参考にしてみてください。
女性がソファ席、奥の席に座るべき理由
高級レストランのマナー
ソファ席は基本的には入口から遠い側にあり、向かい合う椅子の席よりも良い席で上座とされています。
西洋のマナーでも入口から見て遠いほうが上座で女性が座る席と決まっているので、フレンチレストランに入店したときはスタッフが先に女性を上座へ案内し椅子を引いて座らせてくれます。
「高級店では気を付けるから、普段行くような店ならどちらでもいいじゃないか」と思う人がいますが、普段できていないことは特別な日でもできません。
世界のテーブルマナーも日本の食事作法も、長い歴史の中で形を変えながらも大切にされてきたものです。
ファミレスであっても居酒屋であっても、格式の高い店と同じように食事に対しての美学を持てる人は素敵だと思います。
女性に幻滅されないため
「なぜそこまで女性を特別扱いしなければいけないのか」「そんなにソファ席に座りたいのか」という意見もあるかもしれません。
しかし「女性が奥の席」とうことを常識だと思っている男性も女性も多くいますし、飲食店側も当然そのように座ると想定しています。
女性に大切にされた経験があるモテる男性は、女性が優遇される習慣に抵抗がないので、何の疑問もなくこのルールを実行できるのです。
初めからモテるかモテないかで差がついているのに、女性を思いやれない行動でさらにその差が広がってしまっては恋愛のチャンスも逃してしまいます。
コストがかかるわけでもないので、一緒に食事に行く女性のことが好きなら、つべこべ言わずにエスコートするべきだと思います。
恥ずかしいと思わせないため
女性の中にはソファ席が苦手な人もいます。
「お尻が沈んで座りにくい」「テーブルまで距離があって食べにくい」など、椅子のほうが楽な人もいます。
他の人の視線が気になって落ち着かないので、奥側の席に座るのは好きではないという人もいます。
そう思っていても、「他の男女は女性が奥側に座ってるのに、自分たちだけ反対なのは気まずい」「気遣いのできない常識がない男性と一緒にいると思われるのが恥ずかしい」という理由で、奥の席に座りたい女性もいることを知ってほしいです。
ちなみに私は近くの席の人が男女逆に座っていると気になってしまい、さらに男性が偉そうに話しているのが聞こえてくると、とてもモヤモヤしてしまうタイプです。
女性が壁側、奥側に座るべき理由
ソファではなく全て同じ椅子で揃えられているテーブル席だった場合でも、人が行きかう通路側ではなく壁側に女性が座ったほうがいいです。
あまり広くないお店であれば、他のお客さんがすぐ後ろを通ることがあります。
体がぶつかったりカバンが当たったりすることが稀にあるのですが、体格のいい男性が歩きながらぶつかってきたときはそこそこの衝撃があります。
背負おうとしたリュックを頭に当てられたり、走り回っている子供が突進してきたりと、通路側は落ち着かないことが多いです。
通路側の席で私が経験したことですが、店員さんがお皿を落として料理のソースが服や靴についてしまい、気持ちが沈んで早々に帰宅したことがあります。
カウンター席の場合
知り合ったばかりの人と食事をするのであれば、まずは相手の利き手を聞きいて左利きの人は左側に座ってもらいます。
これは男女関係なく相手に確認するようにしたほうが気遣いができる人と思われます。
カウンター席でも入口やトイレから遠いほうを女性が座るなどマナーがありますが、どちらかに座るほうが落ち着くなど個人の好みがある人もいるので、本人に聞いて決めてもらうのが一番いいのではないでしょうか。
例外も有り
窓から夜景などのきれいな景色が見えるレストランでは、女性を通路側の席にエスコートをするのが正しいとされています。
それ以外では中庭があるお店、プロジェクターで映像をスクリーンに投影させている店なども、女性に見やすい席を案内するのがスマートです。
着席したときに女性の顔に日差しが当たる場合も、声をかけて席を代わってあげる気遣いもできるといいでしょう。
上司と部下の場合
ビジネスの場であれば個室を使用することが多いので、ソファと椅子の席ではなく座敷や同じ椅子で統一されているかと思います。
その場合は従来通り、上司が上座で部下が下座に座るのが正しいです。
しかし男性の上司と女性の部下がランチで飲食店に来ていて、男性がソファ席でふんぞり返っていて、女性が出入口の寒い席に座っているのを見ると、大したことない上司なんだろうなぁと思ってしまいます。
そもそも女性は仕方なく来ているだけで、一緒にお昼ご飯を食べることも嫌なのではないかと勝手に想像してしまいます。
女性の友人の場合
男女ではなく、女性の友人同士で食事をする場合はどうでしょうか。
年齢が違う場合は年下が率先して手前の席に座るか、「奥にどうぞ」と年上を促している女性が多いのではないでしょうか。
上下関係のない場合は特に意識することはなく席を決めているかと思います。
相手が友達であっても、気遣いのできる人はシチュエーションによってソファ席を譲る習慣が身についています。
妊娠している
友達が妊娠中の場合は身体の負担を少なくするためにソファ席を譲りましょう。
背もたれがあり深く腰掛けられるほうが妊婦にとっては楽です。
お尻が沈むとかえって腰が痛くなってしまうので、座り心地は大丈夫か聞いてから席を決めるといいでしょう。
疲れている
自分はその日仕事が休みで友達は仕事帰りだった場合など、疲労度が違う場合は労いの気持ちを込めてリラックスできる席をすすめましょう。
「最近忙しい」「夜寝れない」など調子が良くなさそうなことを言っていたら、さりげなく楽な席に誘導するのもいいでしょう。
その日の主役
友達の誕生日や何かお祝いをするために集まった場合は、主役には特等席に座ってもらいましょう。
サプライズでデザートプレートを用意している場合も、店員さんが誰の前に置いたらいいのかわかりやすいです。
また、友達が失恋をして話を聞いてあげたり励ますために会ったのであれば、その日はいい席に座ってもらって全力で甘やかして元気づけてください。
まとめ
「基本的には女性をソファ席や奥の席をすすめて、判断が難しい場合は女性に先に座ってもらう」
これさえできれば女性に嫌われる要素をひとつ無くすことができます。
食事代を全額払うことは誰にでもできることではありませんが、女性にいい席を譲ることは誰にでもできます。
初めて女の子とデートする中学生の男の子に、「女の子とご飯を食べるときは奥に座ってもらうんだよ」と親がアドバイスするだけで、思いやりのある立派な紳士になれるのです。
素直に人に優しくできる男性が、いずれ女性に大切にされる人になれると思います。